打栓機?こんな機械が必要な人は少ないだろうな、と思いつつ、発見したことがあるのでメモ。
イリコスキー製麺所では、うどん生麺とダシをセットにした商品をお届けする予定。そこであれこれ考え込んだのが、ダシを入れるボトルの選定。
素材的に、ペットボトルなのかガラス瓶なのか、だいたいはこの二択。
ガラスは運送中の事故が怖いのでペットボトルかな、と思って検討してたんだけど、どっちを選んでもキャップが実は難敵!ということに気がついた。
商社さんから何点か提案してもらったら、どれもキャップはボトル本体にはめ込んでしまう固定式。
飲料水のペットボトルみたいにボトルそのものにネジが切られてて、キャップを回し入れれば栓がされて、っていうのもなくはないけど、ごく少なくって選択肢が限られる。
ほとんどのは、市販のめんつゆのボトルみたいにプラスチックのキャップをはめ込むタイプ。
このタイプ、キャップを固定するのに専用の機械がいるんだ。これが「打栓機」。もともとはビール瓶とかに王冠でフタをするのに作られた機械だと思うんだけど、プラスチックキャップ用に進化してる。
ボトルの上にはめ込みたいキャップを乗っけて、ボトルの首を機械に引っかけ、上から圧力をかけてキャップを押し込む(わかりにくいw)っていう機械。
これが5万円とかするんだよね、あくまで正価だけど。必要な経費とは言え、わざわざ買うのか?と思うと踏ん切りがつかない。
ネットで検索してみたら、困ってる方もいるみたい。カフェなんかで、お店で出してる飲料をお持ち帰り用にボトルに詰めたい、でも1日数本しか出ないものにこんな経費はかけられない、なにか方法はないものか、っていう。解決策はなかなかないみたい。
ボトルの首の出っ張りを引っかけて、上から圧力かければ良いんだよね?構造的には複雑じゃないし自分で作ろうか?とか考えてるうちに、ふと思いついたのがバイスプライヤー。
ペンチみたいにネジとかパイプをつかむ工具だけど、このバリエーションで溶接用のものがある。普通のプライヤーのアタマにU字型の腕が二本伸びていて、溶接するものを固定するのに使うらしい。このU字型の幅がボトルの首のサイズに合えば、打栓機の代わりになるんじゃないの?しかも、安いものなら1,000円台から!
さっそく購入して、やってみた。そしたら、ジャストミート。U字の幅は検討してたボトルの首の太さにぴったりだし(メーカーに問い合わせたから当然だけど)、キャップのぴったりはまってる。少しコツはいるけどね。
もしも打栓機にお困りの方がいらしゃったらお試し下さい。
ちなみに、イリコスキー製麺所で出すボトルは、ネジ式キャップを使えるガラス瓶にした。なのでせっかく購入したバイスプライヤーの出番は無し。