山下良(やました・りょう)と申します。
イリコスキー製麺所(大阪市西区新町)を運営していて、所長、と名乗っています。手打ちうどんといりこだしのうどん用つゆを通信販売しています。うどん作り体験教室の講師も務めています。
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唐突ですが、記憶に残っているマンガの一番古い一コマは、科学マンガに描かれていた、擬人化された『宇宙バス』が笑顔でこちらに手を振っているものです。
後から思えばその形はスペースシャトルにそっくりでした。大人になるころにはその宇宙バスでだれでも気軽に宇宙旅行に行けるはずでした。その宇宙バスの船体側面には大きな窓も描かれていましたからきっと景色はすばらしいものだったでしょう。宇宙服もいらないようですから気楽です。
小学生のころ、落書きといえばアポロの月着陸船ばかりを描いていましたが、その乗員に選ばれるために必要な高い身体能力も人間力も苦しい訓練も、宇宙バスでは不要のようでした。
でも結局、楽しみにしていた宇宙バスは、僕が座るはずだった場所は荷物を積むためのもののまま、人間が搭乗できるところにはならずにスペースシャトル計画は終わってしまいました。一方、時折テレビや新聞でみかける宇宙の話題はどんどん僕には理解できない難しいものになっていき、宇宙への興味は少しずつ薄れてしまいました。
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さて、話は打って変わって、僕が讃岐うどんを『再発見』したのは最後の讃岐うどんブーム(?)のころから。1990年代後半でしょうか。月刊タウン情報かがわの田尾さんの連載が話題になって「恐るべきさぬきうどん」として単行本化されたり、さとなおさんの「うまひゃひゃさぬきうどん」が発売された時期ですね。
再発見、というのは、もちろん讃岐うどんという単語は知っていましたしうどんが好きではいましたが、そこに文化的な深みや知らなかった楽しさがあることを、あらためて教えてもらったからです。
今回、「宇宙でうどんを食べるには」なんて変なタイトルでページを作り始めたのは、ブログの更新がすっかり止まってしまって、さて、改めて何書こう?っていう状態なのがまぁ正直な理由なのですけれど、子どものころ何が好きだったかなぁなんてあらためて考えて、そうか、宇宙に興味があったよな、と思い出してじゃあ宇宙とうどんを掛け合わせてなにかコーナーを作ってみようか、というのがきっかけであります。なんというか、そのまま、ですね。
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最終的にはタイトル通り、地球をはなれて宇宙のどこかで手打ちうどん(といりこだしのつゆ)を食べるにはどうすればいいんだろうね、という妄想をカタチにするのが目標ですが、当面は地上、それも日本でのうどん作りのことばかり書くことになりそうです。温かい目で見守ってやっていただければ幸いです。
このプロフィールを初めて書いたのは2020年4月3日。世界は新型コロナウイルスに震えています。近くの桜はいつも通り静かに、桜色を増しながら咲き誇っています。穏やかな日々に早く戻ってくれますように。みんなでがんばらなきゃね、そんな気持ちでいます。
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【プロフィール】
1964年香川県大川郡白鳥町生まれ。今は他の町と合併して東かがわ市、香川県でいちばん東にある町になっています。「大川」も「白鳥」も地名から消えてしまったのが悲しい。
一浪して1984年に大学に入学し地元を離れて京都へ。後になって考えれば、いりこだしのうどんを渇望していた日々。卒業時も一留して、なんとか文学士の学位をいただきました。
セールスプロモーション、マーケティング、PRといった分野の企業に拾われ、配属されたのは『コミュニケーション開発室』という部署。友人には「お前がコミュニケーションの仕事?」と笑われたものです。いやはや。
1996年からはウェブの制作チームをつくって本格的にインターネットとお付き合いが始まりました。
1999年に独立後もウェブ屋業、再就職や再度自分でウェブ業の会社を、と紆余曲折がありました。
2013年にイリコスキー製麺所を創業。手打ちうどんといりこだしのつゆのネット販売を始めました。
2014年からはうどん作り体験教室を開始。想像以上にファミリーで遊びにお越しいただけるお客様が多く、子どもとの遊び方がようやく少しわかりはじめたところです。