所長からのごあいさつ
小さな頃からうどんが大好きでした。生まれも育ちも香川県の僕はうどんさえ食べていれば満足で、かんたんに幸せになれました。
ところが高校を卒業して故郷を離れてはじめて、どこにでもあるはずの、いつだって食べられるはずの、大好きなあの味のかけうどんがどこにもないことに気づきます。驚きました。焦りました。あちこち探しました。でも、コシのある麺はあっても、幸せになれるいりこだしのかけうどんには巡り合えませんでした。
明石大橋が架かり讃岐うどんブームがやってきて、日本中で美味しい讃岐うどんが気軽に食べられるようになる、まだまだずっと前のことです。
じゃあ、自分でうどんをつくればいいんだ、おいしいいりこだしを使って。そう思ってうどんを作りはじめるまでにはずいぶんと。その味に自分が納得できるまでにもまた、時間がかかりました。
こうして僕のうどんとつゆをみなさんにお届けできるのは、なんてすてきなことだろうと感じています。
子どものころの記憶を思い出すと、そのうどんはただおいしだけではなかったことに気づきます。うどんのある風景は、友人の笑顔や家族の幸せそうなイメージとなぜだかつながっているのです。
僕の中にあるそんなイメージを、お客さまに少しだけでも感じていただければ。大切な人とすごす時間の中に、一瞬でもいいからイリコスキーがいることができれば。
イリコスキーをお友だちと召し上がって楽しかったなと思ったらぜひ教えてください。家族で食べて、ちいさな幸せを感じたかもね、そう思ったらぜひその気持ちをわけてください。
それこそがイリコスキーの最大の幸せなんです。
イリコスキー製麺所 所長 山下良
いりこだしのうどんをお楽しみください
いりこだしの好きな自分が食べて満足できるうどんをつくりたいと思いました。だから製麺所の名前は「イリコスキー」です。
イリコスキーのだしはいりこと昆布。麺は小麦粉と塩。とてもシンプルな材料です。調味料として使うしょうゆやみりんも納得できるものを使っています。化学調味料や保存料は使っていませんから、消費期限は少し短め。
いりこ(煮干し)が苦手な方は敬遠されるかもしれませんが、ぜひ一度お試しいただきたいのです。
小麦の味と香りがする麺に、讃岐生まれがつくるこだわりのいりこ出汁。
たくさんのお客さまにぜひ、楽しんでいただければと思っています。
金のイリコスキー(かけうどん用のだし)
やさしい味の、かけうどん用のだし。
いりこと昆布でとった白だしを、塩とうすくちしょうゆで味付けして、日本酒とみりんもちょっぴり。いりこがふんわりと香る懐かしい味をめざしました。一番お召し上がりいただきたい商品です。
いりこは香川県の伊吹島のいりこ、伊吹いりこを使っています。昆布は、利尻昆布だと少し上品すぎる気がして羅臼昆布を。うすくちしょうゆは国産丸大豆と国産小麦を原料にしたもの、蔵元は小豆島です。
原材料:いりこ、昆布、うすくちしょうゆ(小麦・大豆を含む)、日本酒、みりん、塩
黒のイリコスキー(つけつゆ、かまあげうどんやざるうどんに)
深い味わいの、つけつゆ。
しょうゆとみりん、ざらめで作った「かえし」を、金のイリコスキーと同じいりこの白だしで割りました。麺に軽い甘辛さが絡みついてうまさをさらにひきたてます。一般的な讃岐うどんのつけつゆよりも甘めです。
讃岐うどんといえば釜揚げやざるうどん、とおっしゃる方にぜひ。もちろん、これを使えばぶっかけうどんや釜玉うどんも簡単です。
しょうゆは滋賀県で古式製法によってつくられたもの。みりんは三年熟成の本みりん。どちらも無添加で造られています。
原材料:いりこ、昆布、しょうゆ(小麦・大豆を含む)、みりん、ざらめ
小麦が香る、イリコスキーのうどん生麺
香川県の製粉所の小麦粉を使った、完全手打ちの自家製麺のうどんです。少し黄色がかったつるつるの生麺は、小麦の香りをしっかりお楽しみいただけるはずです。
麺だけ食べても十分おいしい、そしてイリコスキーのだしやつゆで食べればさらにおいしい、そんな麺になりました。
少し太めの、しっかりした歯ごたえのうどんです。
原材料:小麦粉、塩、打ち粉(加工でんぷん)