イリコスキー製麺所から西へ一本、なにわ筋を渡ったところにある新町南公園。ここにこんな碑がある。
「ここに砂場ありき」。最初、意味がよくわからなかったのだけれど、大阪城築城にあたって、資材置き場とされていた土地なんだそうだ。砂を置いていたから砂場。そしてものが集まるところには人が集まるということなのか、麺類を食べさせる店が日本で最初にここにできた、と。
砂場といえば蕎麦、この碑を昭和60年に建立したのも「大阪のそば店誕生四〇〇年を祝う会」だそうで、もっぱら蕎麦にまつわる碑ということになるけれど、そこはせっかく「麺類発祥の地」と大きく括っていただいているんだから、イリコスキー製麺所もこれにあやかろうというわけ。
物件を借りたあとでぶらぶら周辺を歩いていたらこの碑に行き当たって、そういえばここはそういう土地だったと思い出した。自分がこれから始めようという商売にちなんだ史跡がすぐ近くにある、というのはうれしいね。さて、今日は介の字貼りで。