イリコスキー製麺所 所長のブログ

川の上のたらいうどん

夏になると懐かしくなるのが、徳島県は土成町のたらいうどん。
僕の実家から南へ、クルマで山を越えて小一時間。昔はトンネルがなかったからもっとずっと遠かったはず。

川の中、大きな岩がゴロゴロ転がっているその上に大きな、たぶん二畳ぶんぐらいだったと思う、板を渡して、そこで出されるたらいうどんを家族で囲む。

貴船の川床みたいに風流というわけじゃもちろんなくて野趣あふれる、という雰囲気。

たらいうどんは、釜あげだったか、冷やしだったか。炎天下、暑い中で食べてたから冷やしかな。大きなたらいうどんをみんなで食べるのが楽しいイベントだった。

最近は川の上じゃなくて川横に東屋を建てていてそこで食べるスタイルが多いけど、雰囲気は昔のほうがワクワク感はあったな。まぁ事故とかあると大変だろうけどね。
いや、それとも川の流れの風景と卓上のたらいうどんを、子どもの頭が勝手に合成したのか。

ここのだしは、ゴリみたいな小さな魚(じんぞく、っていうらしい)。少しくせがあって味も独特。この魚や沢蟹のからあげもおいしい。

そうか、子どもの時の記憶だから当然なんだけど、家族みんなで好きなものを食べる、ってやっぱり幸せなことだよね。

うどんミュージアム、ってサイトがあったよ。[browsershot url=”http://udon.mu/taraiudon” width=”200″]

[2012.08.13 追記]
土成町のたらいうどんをちゃんと知る友人から指摘(ありがとう)。
『たらいうどんは基本釜あげで、冷たいのは出ません。暑い夏に、熱いうどんです』
冷やしうどんだというのは僕の思い込みでした。

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