イリコスキーの商品は、おとりよせ専門のうどん生麺といりこだしのセット。
まだパッケージも価格も決めていないんだけど、どんな人が買ってくれるのかな、というのがとても楽しみ。
ブログとかFacebookとかやってると、ついついアンケートとかとりたくなっちゃう。
どれぐらいの価格なら買おうと思いますか?どんな時に召し上がりたいですか?うどんの生麺をギフトにするってありですか?
たぶん普通のネット通販のうどんよりも価格では圧倒的に負けるんだろうな。どこに強みを持って行けばいいのかな。少しでもお客さまの目を惹く商品にするためにはどうすればいいんだろ?
そんなことをよく考える。そして、僕の知らない人に尋ねたくなってしまう(もちろん、よく知っている人には尋ねてみたりするんだけど)。
その度に、いやいや、それはやめておこう、と自分の気持ちを抑えてる。
いろんな人に尋ねれば尋ねるほど、きっと普通の、どこにでもある商品になっちゃうよね。別にイリコスキーから買わなくってもいいうどんとつゆに。
まずは僕がどんなうどんが好きなのか。いや、買っていただきたいのか。やっぱりそこを押さえないと、ぼんやりした通販屋さんになっちゃう。
機械は基本的に使わないから、手間と時間がちょっとかかる。だから、販売量も多くはできない。僕とイリコスキーを気に入ってくれて、お前からなら買っても良いよ、って思ってもらえる人にどれぐらい出会えるのか。
僕がこんな楽しみ方をしてほしい、って思ってることがどれぐらい伝わるのか。
あ、また「伝える」がでてきたな。お客さまに伝えるほうが、店を作るために手伝ってもらってる人たちに伝えるよりも、ずっと難しいよね。
ふと、以前に勤めてた会社でウェブのチームを立ち上げたとき、部署の名前を決めるのにずいぶん悩んだことを思い出した。「つながる事業室」っていうのを提案したんだけど、結局ほかの名前になっちゃった。
あのときは、クライアントとクライアントのお客さまをつなげる仕組みをつくる仕事になれば、って思ってた(『WIRED』って誌名にも影響されたんだと思う…)。わるい名前じゃなかった思うんだけどな。
あのときは自分がお客さまとつながるには、なんてまるで考えてなかった。でもきっと、やらなきゃいけないことは一緒なんだよね。