製麺以外だと、熱帯魚の水槽に入れる水の塩分濃度を測るのにもつかうみたい。
釣りで使う浮きのような形をしていて、空洞のガラス管の下部には鉛のおもり、管の部分には目盛りがついてる。それを使おうとする塩水に浮かべて濃度を測る。
うどんの麺は、小麦粉と塩水でできる、きわめてシンプルなもので、麺の出来は、気温・湿度とそれに対する塩水の濃度と量で大きく左右される。気温も湿度も低い冬は塩分濃度は低く塩水は多めに。逆に高い夏場は濃度を高め、塩水は少なめにする、というのがセオリー。
塩水の濃さは、質量濃度を使ってあらわす。100gの塩水の中に塩が10g入っていたら、それが10ボーメ度。
なので基本的には、大きく濃度を外してないか確認するとか、そういう使い方にはなってしまうんだけど。
ところで、「ボーメ」って、フランスの化学者の名前なんだそうだ(アントワーヌ・ボーメ:Antoine Baumé)。単位に名前がついてるぐらいだから、偉い人なんだろうな。
棒に目盛りを切ったもので測る、棒目=ボーメ、なんてわかりやすい名前を…って長いこと思ってたのは内緒。