何かを買いたいな、というとき、僕は「そこまでする?」っていうぐらいにカタログやら製品サイトやらブログやら、を読み込んだり、売り場で実際にモノを見に何度も出かけたり、といった行動をしたうえで購入することが多い。
自分が気に入りそうなものを置いてそうな店へ出かけて、その場でぱっと買いたいものが眼に飛び込んでくる、なんて経験はほとんどしたことがない。
あっちがいいかなぁ、こっちがいいかなぁ、ってさんざん逡巡した上でこっちを選んで、それでも買った後でやっぱりあっちだったか、って後悔することもざら。
そして、気にいった・いらなかったは別にして、買った当初は傷つけたり壊したりするのがこわくって、とてもとても丁寧にあつかう。存分に使い倒すようになるまではとても時間(と、思いがけずについた傷の数)がかかる。
それに比べると、自分がつくったものはそもそも傷だらけ。いびつだし、ちゃんと動かないことの方が多い、当然ながら。
だから、という言い方もヘンだけど、それを使い倒すことには最初から躊躇しない。最初っから自分のもの、自分が傷つけながらつくったもの、って気分があって、何がどうなったってすべて自分次第、というか。
買ったものが自分のものになるのにはとても時間がかかるんだな。
あ、いびつでスキマだらけで傷だらけの、今作りつつある製麺所、やっぱり全部職人さんに頼んだ方がよかったのかな…なんて気持ちをごまかすためにそんなことを考えてるわけでは、決して…