イリコスキー製麺所 所長のブログ

うどん屋ではない、ということ

すっかり間が空いてしまいましたこのブログ、読んでくださっている方も少ないとは思いますがたまには書いてみようと…

まずこちらもすっかり遅くなってしまいましたが、6月17日、製麺所をオープンして2周年を迎えることができました。いったいどうなることやら、と思っていましたがどうにかこうにか3年目を迎えることができました。
商品をお買い上げいただいたお客さま、体験会にお越しいただいたりお呼びいただいた皆さま、そしていつも応援してくださっている皆さま、皆さま方のおかげです。ありがとうございます。

釜揚げうどん1年目はわけもわからずただうどんを作り続けて、2年目は体験会・出張体験会を始めて少し幅が広がって。この仕事を続けていくにはどうやればいいのか少しはわかりかけてきた気がしているような3年目です。
 
 
ところで、よく聞かれるのが「いつうどん屋さん始めるの」「なぜお店やらないの」ということです。ブログで一度書いた記憶もありますが、十数年前に一度、ほんとにうどん屋をやろうとしたこともありました。その時は結局開店には至りませんでしたが、今、毎日体験会をやっていて思うのはあの時お店を作っていたらきっとうまくいかなかっただろうなということ。

お客さまがどういう気持ちで店にいらっしゃるのか、なぜわざわざイリコスキーの商品を買ってくださるのか。いや、たぶんまだちゃんとわかってはいないのだろうとも思うのですが今よりももっともっと浅い理解でうどん屋を始めようとしていたなぁとちょっと怖くなることもあります。

今のところイリコスキーで飲食店を始める予定はありません。
それよりももっと体験会にお越しいただいたり、自分から外に出て行ったり。うどんやうどん打ちをきっかけにいろんな方が笑顔になっていただけたらな、そこにイリコスキーがいられたらな、その気持ちは創業当時から変わっていませんが、場所や時間を限定せずにやっていきたい、その思いはさらに強くなっているようです。
うどん屋としての店舗を構えていないからこそできることがもっともっとあるはずだ、と感じています。
 
 
ただ最近よく、自分にしかできない(あるいは自分が続けられる)ことをやり続けていてはそれは商売にならないんだなということを切実に感じるようになりました。
自分がもう一人ほしい、というのはいろんな方が感じることだとは思います。自分でなくても良いことは別の人にやってもらって、自分にしかできないことにもっと時間と労力をかけたい。それは当然ですよね。
 
今思っているのはそうじゃなくて、人にやってもらうのは難しいと感じていることをどうすれば他の人にも同じようにやってもらえて…いや、やりかたは違っても、今体験会にいらっしゃるお客さまを笑顔にできることを別の人にやってもらうにはどうすればいいのかな、と。

それがビジネスモデルというものじゃないか、と言われればその通りなのですが、3年目にはいってようやくそういうことなんだと気が付いた次第です。
すぐそこに回答が落ちているような気がするんだけれどまだそれを見つけられずにいる、そんな気持ちで毎日を過ごしています。

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